Snow Man “KISSIN' MY LIPS”に登場する蝶を特定したい
はじめに
もう1stアルバムもリリースされ、ライブツアーが始まろうかというときにKISSIN’ MY LIPSの話をするのはあまりに今さら感があるが、1年前に書きかけたまま放置していた記事をなんとか供養してやるには、このリリース1周年のこのタイミングしかない!
ということで、文章を書く練習という意味合いも込めて。
あと、好きなものの話はいつだって何度だってしたいものだ。
出会いは突然に
人生、生きていると唐突に「何か」に出会ってしまうことがある。
1年前の私はその「何か」に出会ってしまった。
そう、それが現在大躍進を遂げ、栄光への道を突き進んでいるジャニーズのアイドルグループ、Snow Manの2ndシングル“KISSIN' MY LIPS”なのである。
ジャニーズに関しては大みそかのカウントダウンライブは欠かさず見るけれど、ハマると怖そうなのであまり深入りしないようにしていた。
当時友人の勧めでSnow ManのYouTubeのバラエティ動画をいくつか見ていたものの、私の中であくまで彼らはYouTubeおもしろお兄さんズに過ぎず、
アイドルとしてパフォーマンスしているところを見るのは何だか気恥ずかしい。
そんなスタンスだったのだけれど、たまたまとある音楽番組に出るということを知り、せっかくだしと軽い気持ちで録画予約をした。
それが全ての始まりだった。
忘れもしない、2020年9月30日のテレ東音楽祭。
このとき受けた衝撃は3つ。
①一列に並んで端から順にくるりと回される椅子の美しさ
椅子を使ったパフォーマンス自体もかなり新鮮に映ったけれど、横一列に並んだ9人が一糸乱れぬ様子で順番に椅子を回転させるシーンは本当に圧巻で、もっと見てみたいと純粋に思った。
②足上げ
みんなめちゃくちゃ足高く上がるし、みんな足2mくらいある。
いくら天下のジャニーズと言えど、ここまでスタイルが良いとは。
全員のスタイルの良さを存分に発揮させるこの動きはインパクト抜群だった。
③阿部ちゃんのカメラアピール
本人からしたらいつもの感じでさらりとやってのけたカメラアピールなのかもしれない。
1番サビの「No need to look back.」の後にカメラで抜かれたときに、彼は両手の指先で小さくハートを描いたのだ。
ただそれだけの動きだったが私の心を打ち落とすのには十分だった。
今まで私が推してきた二次元アイドルや声優たちは、シャイだったり不器用だったりでそういったファンサの類はあまり得意ではなく、
私としてもファンサがなくたって歌って踊ってくれるだけで幸せだから問題ないと思っていたし、これからもその思いは変わらないけれど、
YouTubeの動画を見ているときからビジュアルがタイプど真ん中で、この中で推すなら阿部ちゃんだろうなと思っていたところへ食らったこのハート。
推しにこんなに甘やかされたことない…初めての体験に一瞬で恋に落ちてしまった。
ファンサってこんなにも幸せな気持ちになれるんだ。衝撃だった。
そんなこんなでもっとKISSIN' MY LIPSを浴びたくて仕方なかった私は、貪るようにYouTubeに上がっているMVを観て、
出演する音楽番組を全て録画し、無事に沼の底へと至ることとなったのだった。
この曲のパフォーマンスは1曲を通してどこかストーリー性があり、ミュージカル的要素があるから音楽番組のようなカメラ前でのパフォーマンスと特に相性が良く、
また、ダンスもそこまで激しくないがゆえにメンバー個人個人のアドリブな動きをはさむ余地もあったため、どの番組を見ても新たな楽しみがあり、
飽きることなく各番組を追いかけることができた、それもまた沼の深みにはまってしまった原因のひとつと言えるだろう。
さらに困ったことに、回を重ねるごとに阿部ちゃんのカメラアピールが進化していくので本当に興奮した。
これが生身のアイドルの魅力…!
音楽番組での最後の披露となった2020年12月9日のFNS歌謡祭ではついに阿部ちゃん無双状態となり、
「阿部ちゃん」がトレンド入りを果たしたのも今となっては懐かしい大事な思い出だ。
そしてジャニーズの曲と言えば、例えば嵐のような王道J-POPでこれぞアイドル!といったイメージで、まぁ確かに良い曲もあるけどそんなに好みに刺さらないなと思っていたからこそ、
KISSIN' MY LIPSの全編英語詞、お洒落な曲調、良い意味でジャニーズらしくなさをまとったこの雰囲気で先入観を滅茶苦茶に破壊されたら、その後には熱狂が芽生えてくるんだなということを知った。
KISSIN' MY LIPSリリース1周年おめでとう。
この1年間でSnow Manにもたくさんの新しいMVが誕生したけれど、
やっぱりこのKISSIN' MY LIPSのMVはこれまでもこれからも私の中で1番輝き続けていくだろう。
先日の会報の中で、スノマニアルバムの中で3曲選ぶなら?の質問に阿部ちゃんがKISSIN' MY LIPSを挙げてくれていたのを見て、
「気が合う~~~~~!!!」と興奮してしまったのはここだけの話。
◆
さて、前置きが長くなってしまったけれど、MVの中でも印象的なのがメンバーの目のあたりにとまっている色とりどりの蝶🦋
オタクたるもの特定したい!
見たことのある蝶もいれば、実在するのか?というくらいファンシーな蝶もいる。
そのあたりも含め、蝶の知識はあつ森レベルながら調べてみたのでまとめていきたい。
“KISSIN' MY LIPS” Music Video
まずはこちらをご覧いただきたい。
あー何度見ても全ての要素が大好きだなぁ…
YouTubeにアップされているのは2番がカットされたダイジェストver.で、目元の蝶が確認できるのはラウール、渡辺、阿部、宮舘、深澤の5名。
残りの岩本、目黒、佐久間、向井の4名については初回盤Aに収録されているフルver.でしか見ることができないので、ぜひ1曲通して観てみてほしい。
また、先日リリースされたアルバムSnowManiaS1の初回盤Aでは、Blu-ray画質でこのMVを見ることができるので、こちらも大変おすすめ。
では、特定が比較的容易だったメンバーから順に見ていこう。
(ここからは虫の画像もいくつか出てくるので、苦手な方はご注意)
佐久間大介:オオゴマダラ
ヘソチラ王・佐久間大介のおヘソは本MVでも大活躍!
ダンスに感情を乗せるのが上手なさっくんはこういうエモーショナルな曲でも魅せてくれるのがとてもいい。
小さい身体でゴムまりのようにはねるのもとても可愛い。
Mステで披露した、目元を手で覆い舌をぺろっと出すあの仕草にやられない人はいないだろう。
そんなさっくん✖️蝶は大胆に露わになった脇を堪能できるショットとなっている。
正直蝶より脇に目がいってしまう人も多いのでは。
さて、まずはあつ森をプレイした人なら必ずと言っていいほど出会ったことがあると思われるこちらの蝶。
これはとても分かりやすい。そう、オオゴマダラである。(1000ベル)
東南アジアから日本では沖縄の辺りにかけて生息しているとのこと。
あつ森でも捕まえたときに「ふわりふわりと 優雅だな」とのセリフが出るとおり、ゆったりふんわり優雅に飛ぶのが特徴で、まさに優雅にダイナミックに舞い踊るさっくんにぴったりの蝶なのではないだろうか。
この蝶のもうひとつの特徴、幼虫が成長すると黄金に輝くさなぎになるところは「金の佐久間」を彷彿とさせる。
向井康二:ヨーロッパアカタテハ
Cメロラップパート前のこじラウの絡みが毎度毎度変わるので見ていてとても楽しかった。
パープルの衣装のときに首につけているアクセサリーが、どうしても遠隔で操作できる爆弾が仕込まれたタイプの首輪にしか見えないのはアニメの見過ぎかもしれない。
テレ東音楽祭で初めて歌声を聞いたときは「声質がめっちゃ関西や!」と思わず笑ってしまうくらいこてこてで感動した。
こーじ✖️蝶はセクシーながらもどこか甘えん坊さを感じさせるショットになっている。
そんなこーじにとまっている、オレンジと黒のコントラストがクールな蝶はヨーロッパアカタテハと言う。
日本に生息するアカタテハと酷似しているが、前翅の模様を見比べてみると、黒い斑点の有無という若干の差異があるように見受けられる。
出典:ヨーロッパアカタテハとルリボシヒメアカタテハ(Mexico、20180513, 0521) : Butterfly & Dragonfly
生息地域はヨーロッパ、アジア、北アメリカ。
海外では切手の絵柄に採用されるほどメジャーで親しまれている蝶なようで、親しみやすさ抜群なこーじとも相性が良く、オレンジ色のクールな蝶はメンバーカラーがオレンジ色のこーじにぴったり。
英語では“Red admiral(赤い提督)”と呼ばれているのもかっこいい。
関西から笑いとバラエティ力(ぢから)の艦隊を引き連れてSnow Manに襲来した向井提督。イカす。
渡辺翔太:アポロウスバシロチョウ
衣装の襟に「歌良し・顔良し・ダンス良し」とでも言うかのように三つ星が付いているのがとてもかわいい。
2番Aメロ、列の先頭で踊るときの指の振り・手の振りがとても好き。
ライトブルー衣装でカラーレンズグラスつけてるときの治安の悪さがたまらない。
しょっぴーの目を覆う白い蝶はアポロウスバシロチョウである。
後翅の赤い斑点が特徴的なこの蝶の生息地域はヨーロッパ、中央アジア。
名前のアポロは太陽神アポロンに由来し、アポロンと言えば音楽などの芸能・芸術を司っていることでも有名。
随一の歌唱力でSnow Manを牽引するしょっぴーに割り振られたのが、音楽の神でもあるアポロンの名を冠する蝶というのはとてもエモい。
白く儚げな美しさも、美容に力を入れている美肌なしょっぴーにふさわしいのではないだろうか。
宮舘涼太:トラフタテハ
生まれてこの方、予備動作なしで脚を縦に180°以上開くことができる男性を初めて見た。そのインパクトが強すぎる。
気品を感じさせるダンス衣装、なんだか目を惹かれてしまう背中に空いてる四角い穴のことを、個人的に「宮舘の窓」と呼んでいる。
色んなMVを見てきた今、このMVで曲の雰囲気に合わせて情感たっぷりに踊る様を改めて見ると、舘様成分が特濃だなと感じる。伝わるだろうか。
次に紹介する、どこか渋さを感じる舘様の蝶はトラフタテハである。
主な生息地は東南アジアとなっている。
トラフタテハの「トラフ」とは南海トラフのトラフではなく、「虎斑」。
背中にある黒い筋が虎の縦縞に見えることから、虎模様の蝶ということでこの名前が付けられたそうだ。
そんなトラフタテハがなぜ舘様の蝶として選ばれたのか?
「セクシー・ロイヤル・美しく」な舘様と言えば、バスローブと虎とワイン。Q.E.D.
これ以上ない組み合わせなのではないだろうか。
岩本照:ペレイデスモルフォ(ブルーモルフォ)
筋肉×スーツ×パール=美 の方程式を生み出してくれたスタイリストさんにありがとうを伝えたい。
メイキングでおっきいワンちゃんこわいと怯える姿でギャップを見せつけてきながらも、出来上がったMVを見ると指でスマートに犬の視線誘導を決めてたりするので本当にこの男は侮れない。
ひーくん✖️蝶はたくましく男らしい手が印象的なしなやかなショットになっている。
鮮やかなブルーが目を惹くひーくんの蝶の名前はペレイデスモルフォ(ブルーモルフォ)と言う。
生息地域は中米〜南米北部。
MVに青い蝶が何匹か出てくるものの、青い蝶としてパッと思い浮かべるモルフォ蝶は実はひーくんのものだけ、という意外な結果に。
美しく仕上がったひーくんの肉体にはモルフォ蝶の煌びやかさがふさわしい。
文句無しの人選ならぬ蝶選と言える。
光り物がとても良く似合うのはやはり鍛え上げられた筋肉が輝いているからだろうか。
阿部亮平:ハレギチョウ(スンダハレギチョウ)
私を沼へ引きずり込んだ張本人。責任を取って一生甘やかしてほしい。
音楽番組のみならず、CDを買ってからもマルチアングルの申し子としていかんなくあざとさを発揮して、どこまでも我々を楽しませてくれる。すごいアイドルを好きになってしまった。
ラスサビの「No need to look back.」のパート
テレ東音楽祭のとき画面の端でひっそりとジャケットを片側だけ脱ぐ仕草を見せていたところから、
段々そのシーンがカメラに抜かれるようになる
↓
挑発的な仕草もするようになる
↓
両肩ともジャケットを脱ぐようになる
と回を追うごとに進化していったのはまさに阿部ちゃんの努力の賜物で、それを見守るたびに胸が熱くなった。
あと、MVで着用しているコーラルピンクのとろみ素材衣装を身に纏う阿部ちゃんはまるで花の妖精のようでとても魅力的だった。他にも好きなところがありすぎてキリがない。
そんな花の妖精な阿部ちゃんとたわむれる蝶はハレギチョウ(スンダハレギチョウ)だ。
生息地域は東南アジア。
羽の縁の模様がレースのように見えることから、「オレンジレースウィング(Orange Lacewing)」と呼ばれているらしい。
普段からフェミニンな衣装を着ることの多い阿部ちゃんのための蝶と言えるかもしれない。
また、ハレギチョウとは、羽の裏側の模様が鮮やかでまるで「晴れ着」のようだ、というところから名付けられているそうな。
その特徴的な模様を見せるためなのかどうかは分からないが、9人の中で蝶の羽の裏側がしっかりと見えているのは実は阿部ちゃんだけだったりする。
ちなみにシンガポールのチャンギ空港の中にあるバタフライガーデンで会うことができるらしい。
昔一度シンガポールを訪れたときに足を踏み入れてみるべきだったな…少し後悔。
機会があればいずれまた。
深澤辰哉:アサギタテハ(ミドリタテハ)
前髪を分けてデコ出ししているふっかさん、爆イケすぎてくるしい。
この記事を書くにあたり録画した音楽番組を見直してみたけれど、このときのふっかさんは見てるこちらが悲しくなってしまう程カメラに抜かれる回数が少なくて…HELLO HELLOの時期にバナナマンさんから極意を教わりばっちりカメラに抜かれるようになってからは「良かった…」と心底安堵した。
そんな中シブヤノオトでKISSIN' MY LIPSを披露したときに見せたふっかさんのウインクはものすごくキュンとしてしまった。
自他共に認める美しい手が印象的なふっかさんと共に映っている蝶はアサギタテハ(ミドリタテハ)と言う。
MVに出てくるものは色味が変えられているが、模様や尾状突起(後翅からぴよっと飛び出ている部分)の形は一致する。
色味の変え方がお洒落でとても良い。
その色味から天然石の「マラカイト(孔雀石)」と呼ばれることもあり、いつもラグジュアリーなアクセサリーを身につけるふっかさんとは相性が良いのかもしれない(こじつけ)。
目黒蓮:アメリカアオイチモンジ
するか?しないのか?と毎回どきどきさせられためめのウインクガチャ。しなかったときのニヤッとした笑みまでかっこよくてずるい。
ずっと同じように見えて実はよく見ると時期によってニュアンスが変わるめめのテクノカットはKISSIN' MY LIPSの頃の仕上がりが1番好みだったりする。
うなじに魅入ってしまうめめのショット。
それを彩るのはアメリカアオイチモンジという蝶だ。
北アメリカ大陸に分布。
北部に生息する個体と南部に生息する個体とで見た目がガラッと変わり、今回モデルとなったのは南部の個体のようだ。北部の個体のハレーションを焼き付けたかのような模様も美しい。
(詳しくはこちらを→アメリカアオイチモンジ - 胡蝶の杜)
この蝶もMVでは色味がいじられているのでなかなか判別が難しかった。
本来の見た目であるこの黒から青へのグラデーションが思わず見惚れてしまうほど綺麗で、今回登場する蝶の中で個人的に1番好きなのがこのアメリカアオイチモンジかもしれない。
赤い斑点のアクセントが入っているのもおしゃれポイントが高い。
この艶やかな美しさはめめのしっとりとした美しさと親和性が高いので素晴らしいチョイスだと思う。
ラウール:イカルスヒメシジミ(コモンブルー)
ラウールのアドリブの引き出しの多さに圧倒されっぱなしで、最年少でセンターに立っている男はやっぱり伊達じゃない、とむしろ畏怖の念すら覚えた。
長い指を反らせるような独特の指遣いの虜になってしまう。
CDTVでのピンクのマーブルシャツにサングラスをかけた姿は完全にもうカタギの人間じゃなくてそれはもう痺れた。まだあの当時は17歳だったのに…なんというオーラ…
ラストを飾るラウールの蝶はイカルスヒメシジミ(コモンブルー)である。
出典:Common Blue
生息地域は主にヨーロッパ全土、北アメリカなど。
名前に「Common」とついているくらいなので、向こうではかなり馴染み深い蝶なのだろう。
最初MVを見たとき、さすがにこれは架空の蝶に違いない、と思っていたけれど執念深く探してみると見つかるものだ。
モルフォ蝶以外にこんなに鮮やかな青色をしていて、しかももふもふな蝶がいるなんて。世界はまだまだ知らないことだらけだ。
どこか可愛らしい雰囲気もありながら、魅せ方次第で華やかで色っぽく見えるこの蝶は、まさにラウールそのものと言える。
答え合わせ
全員分の蝶についてこれで決まりだろう!と確信を持って調査を終えたとき、たまたま““正解“”にたどり着いてしまった。
それがこちら。
なんと3Dモデルのサイトに見覚えのある蝶たちが並んでいた。
これや!!!
私の立てた予測はほぼほぼ全て当たっていたので大満足な結果となった。
めでたしめでたし。
(阿部ちゃんの蝶について、私は当初キアネハレギチョウだと予想していたのだけが外れてしまった。正直なところスンダハレギチョウとの違いはよく分からない。よって誤差の範囲とする)
終わりに
こうして全て見てみると、実は日本で会うことができるのはさっくんのオオゴマダラだけで他は日本を飛び出さないと会うことができない、という意外な結果となったけれど、「世界へ羽ばたいていけ!」というメッセージが込められているのでは、と考えることもできる。
今回調べてみて、世界にはまだまだたくさんの美しい蝶がいることを知り、蝶の世界へ一歩足を踏み入れてしまいそうになった。
知らないことを知るのは楽しい。
そして、これからもたくさんSnow Manの素敵なMVを見ることができますように。
長生きしよう。